ボンジャック(アーバン筐体)

実機について 1984年10月、テーカン(テクモ→コーエーテクモゲームス)から登場。
変形ドットイートタイプのアクションゲームである。2人交代プレイ可能。
ステージ背景は5種類だが、爆弾や床の配置パターンが各4種類存在する。(ラウンド20まで)

主人公「ジャック」を操作して、ステージ内の爆弾を回収する。
8方向レバー操作でジャックの移動、ジャンプボタンを押すと空を飛ぶ。
レバーを上向きに入力しながらジャンプボタンを長押しすると、更に高く上昇する事が出来る。
但し、自由自在に飛べる訳ではなく、一度飛び上がると地上か床上に着地しなければ再び上昇出来ない。
ステージ内は重力が掛かっており、上昇中に任意の場所で下向きにレバー入力するか、上昇の頂点に達すると下降し始める。
空中では再上昇出来ないが、レバー入力で左右移動が可能で、ジャンプボタンを細かく叩くと滞空時間を延ばせる。
逆に下向きにレバー入力すると、素早く下降する。

1画面固定式のフィールドには24個の爆弾が配置されており、ラウンド開始直後に最初の爆弾を取ると、2個目となる爆弾が点火する。
この点火した爆弾を取ると次の爆弾も点火する。点火した爆弾を連続して回収するとスコアに倍率が掛かる。
点火した爆弾を連続20個以上取ってラウンドをクリアすると、スペシャルボーナスが得られる。
なお、点火した爆弾を長時間放置しても爆発する事は無く、ラウンドクリアに問題は無い。
爆弾を取り続けていると、以下のアイテムが出現する。

【P】パワーボール…取得すると一定時間内まで、全ての敵が金色のボーナスアイテムになる。
【B】ボーナスコイン…そのラウンドで得られるスコアが倍になる。最高4枚取得可能。
【E】エクステンドコイン…ジャックの残りが1人増える。
【S】スペシャルコイン…取得するとラウンドクリア。ゲームオーバー後に更にもう1プレイ出来る。

敵は様々な種類が登場するが、人型のロボットが地上に落下すると様々な形に変身する。
人型ロボットは左右に移動するだけだが、落下して変身した鳥型・ボール型・UFO型のロボットは執拗にジャックを追跡する。

ピラミッドとスフィンクス(エジプト)、ノイバンシュタイン城(ドイツ)などの世界の名所を、
当時としては非常に緻密で美しいグラフィックで描かれている。
1986年、テーカンからテクモに社名変更すると共に、家庭用ゲーム機「ファミリーコンピューター」参入第1弾として、
同作品をアレンジ移植した「マイティボンジャック」を発売。
巨大なピラミッド内部を舞台に、基本ルールや操作感覚を継承しつつ、謎解き要素を取り入れている。
1992年、NMKの開発によるアーケード版の続編「ボンジャックツイン」を発売。
ゲームルールは前作とほぼ同様だが、タイトル通りに2人同時プレイ可能。

※…ミニチュア作品は、同社の純正筐体「アーバン(1989年)」を使用。

作品&戯言 2018年3月の作品テーマは「テクモ」(旧社のテーカン、更に現在のコーエーテクモゲームスも含む)です。
特に80年代前半に掛けて、同社から様々な面白いビデオゲームがデビューしてましたが、
例によって当時の思い出を語りたくて、強引に同社の純正ミディ筐体に載せちゃいました。

当時のテーカン(テクモ)作品の中では、ゲームセンター以外でも割と良く見かけた作品で、
自宅近くにある雑貨屋や近辺の駄菓子屋にも、小さな汎用アップライト筐体が置いてありました。
アクションゲームは苦手なのに美しいグラフィックとBGMに魅せられて、懲りずに50円を投入したもんです(笑)
火の点いた爆弾を順番に取るよりも、ジャックの独特な操作に手間取りながら、しつこい敵から逃げるのに必死でして…
調子が良かった時は、最高でラウンド5までだったかなぁ?
そして、このゲームの思い出を語ると必ず出てくるのがBGMの話題ですよねぇ…
ビートルズの曲や、NHKで放送されていたアニメ「スプーンおばさん」のフレーズが使用されていた事で有名でした。
70〜80年代辺りまでのアーケードゲームは、版権楽曲の無断使用も普通にあって大らかな時代でしたが、
このゲームに関してはJASRACの許可も受けていた事は、作者も最近まで知りませんでした。
スターフォース」「アルゴスの戦士」共々、この作品も現在の家庭用ゲーム機に移植されてますが、
版権曲の使用料がソフトの価格に影響するのを避けるためなのか、残念ながらBGMだけは完全再現に至ってません。

テーカンがテクモに社名変更するとほぼ同時に、アレンジ移植作「マイティボンジャック」でファミコン市場に参入しました。
当時は友人からソフトを借りて兄貴と挑みましたが、謎解きがややこしくて3日くらいで投げちゃいました(笑)


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